なりたいな
あんな人になりたいな
こんな人になりたいな
テレビに出てくる俳優さん
グランドを走り抜けるスーパースター
みんなから脚光を浴びて
すべてが充実している満ち足りた顔
僕にもなれるかな
子供の頃に夢見た姿
おかしなもの
今でもそう思っている
あんな人になったふり
こんな人になったふり
君は誰?
僕は僕だよ
立派な大人さ
見かけだけはね
一緒さ
みんな一緒
あんな人だって
こんな人だって
だから君は君
僕は僕
人を羨ましがるのではなく
人に羨ましがられるのでもなく
自分に羨ましがられる自分になろう
いつか気付くよ
あんな人
こんな人
そうなっている自分に
希望の朝
朝起きると
君の隣にいるのは誰
希望それとも絶望
もしかすると
喜び
悲しみ
寂しさ
嬉しさ
辛さ
悔しさ
そんな感情たちかもしれない
僕らはたくさんの感情に包まれている
プラスもあればマイナスもある
でもマイナスがあるからプラスがある
もし目覚めた時
隣にいたのが絶望だったとしても
それは希望への入り口
そしてそれは僕らの感情
すべて僕らによって作られたもの
すべて僕らが作り出したもの
だから
すべては僕ら次第
たとえ嫌なことがあったとしても
不思議だ
寝ている間にそっと離れていく
だから大丈夫
泣いたりしないで
笑おう
朝起きると
君の隣にいるのは誰
それは君次第
希望の朝だから
i’m your man
君の男になりたいな
なれるかな
なれるよ
願うだけじゃダメだ
努力が必要だ
そう努力
筋トレや
身だしなみを整える
肌の手入れだって欠かさずする
そんなんじゃない
まずは一人前の男になることだ
人を愛する資格を持つことだ
胸に手を当て自分に聞いてごらん
君が彼女を必要としていないか
えっ?
意外に思ったかい
君は彼女が好きなんだろ
好きで好きでたまらないんだろ
だから彼女なしでは生きていけない
そんな君だったら
君は一人前の男ではないということだ
一人でも生きていける
自立した自分になること
自分が誇れる自分であること
そんな君であれば
彼女を愛する資格があるということだ
一人前の男ということだ
彼女に委ねてはいけない
君は自立した男にならなければならない
そうすればきっとお似合いのカップルになるよ
頑張りな
絶対できるから
i’m your man
そう言ってやりな
素敵な僕ら
桜の花を見にくと
すでに満開の時期は過ぎていて
雨も降っていたので
花見をする人もおらず
寂しい空気に包まれていたけど
なぜだか凛とした涼やかな気配が充満していて
雨のせいか靄もかかり
静けさと穏やかさの中
桜の木々の喜び合う姿が
僕の中に伝わってきた
彼らは何も話しはしないが
お互いに話し合っている
わかり合っている
今年もたくさんの花を咲かせた充実感
皆に美しいと褒め称えられた喜び
何よりも自分たちが幸せを与えている誇らしさ
一本一本の桜の木が自信を持って
人のいなくなった
雨の降るいま
満ち足りた空気を充満させていた
彼らはいつからここにいるのだろうか
どれだけの間
僕らに喜びを与えてきたのだろうか
つなぎ
繋がり続け
ずっと僕らを見てきた
そう
見られてきたのではない
彼らは見てきたのだ
僕らの幸せを
僕らは一人じゃないというが
それは人間に限った話ではない
この世界の全てが
僕や僕らを
応援してくれている
見てくれている
僕らはそれに気づかず
時に涙も流すけど
必ず癒してくれる彼らがいる
僕らは幸せだ
僕らは一人じゃない
この世界中の全てが
一つになって
一緒になって
僕らとともに歩んでいる
僕らを応援し続けている
だから
僕らの前には希望しかない
素敵じゃないか
素敵な僕らだよ
心の根っこ
緑広がる山々のすがた
つい先日まで
凍てつくような風景が広がっていたのに
生きている
改めてそれを知る
木々の緑は空に向かって伸び続ける
目指すはあの雲かそれとも太陽か
長い年月をかけて
ゆっくりとそして力強く
上へ上へと伸び続ける
でも知っているかい
彼らは上へ上へと伸び続けているだけでなく
下へ下へと地中深くへ根を伸ばし続けている
僕らが見えていないだけ
僕らが気づかないだけ
彼らの根はどこに向かっているのだろう
地中から養分を得るため
どっしりとした体躯を支えるため
空に向かって伸び続けるため
地球を自分のものとするかのように伸び続ける
僕らも長い年月をかけ少しずつだけど成長する
空に向かってとまでは言えないけど背を伸ばす
彼らと違って手ものばすしジャンプもする
飛行機を作って空にも向かう
彼らとは違うやり方で手を伸ばす
僕らに根っこはない
僕らを支え地球を掴み取るかのような
彼らのような力強い根っこはない
だけど見えないだけ
僕らには心の根っこが必要だ
僕らをしっかり支え
僕らを成長さえる
僕らを空に向かって飛び立たせる
地球や自然と一体となる
僕らは心の根っこを成長させるんだ
旅立ち
黄砂がやって来たらしい
遥か遠く
大陸から
風に乗って
来たくもないのに
ずっとそこにいたいのに
風のやつめ
大きなお世話だ
黄砂はずっと昔からそこにあった
そこで暮らしていた
家族もいた
友達もいた
でも
風に吹かれて
異国に飛ばされちゃった
行きたいなんて一言も言ってないのに
異国の砂は黒かった
馴染めないね
僕らの神々しい黄色
生まれつきだよ
でもいつの間にか
黄砂は異国の砂と一つになった
黒く見える砂山となり
今日も風に吹かれてる
僕らはそうやって旅に出る
ずっと同じ場所にいてはいけない
そういう生き物
それが僕らが旅立つ理由
僕らの幸せ
日がさんさんと降り注ぐなか
手を繋ぎランニングする親子
幸せな光景
ずっと続けばいい
そんなこと思っているはずがない
当たり前の日常だから
陽光きらめく川の水面
釣りに興じる家族
魚を釣り上げては
大きな声で叫び喜びを共有する
みな心からの笑顔
いつものことだから
幸せは日常だ
それに気づいているのか
気づいていないのか
それを知っているのか
知らないのか
幸せということに
僕たちは幸せだ
太陽の光は誰一人分け隔てなく
僕らを包み温めてくれる
僕ではなく僕らを
太陽だけではない
風や月や土や木や空や雲や海も
そして僕らは一人じゃない
僕らは幸せだ
それに気づかず
それを知りもせず
それが幸せ
だから僕らは幸せだ