空が青く見えるとき
僕の心も晴れている

空が薄暗く見えるとき
僕の心も物悲しい

空が朝日で輝くとき
僕が自分を励ますとき

空が夕日で染まるとき
僕は美しさを知る

空が青く晴れ渡っているのに
僕にはそう見えない時がある

そんな時
空は僕にこういうんだ

空が青く見えるか見えないか
それは君の心次第
空は青いわけではない
薄暗かったりどんよりしていたり
それも空
空を見て君が何を思うか
それしだい
だから
空を見て励まし励まされ
一緒に暮らせばいいんだ

それが空
それが君

 

空港


空港が好きだ
いつもと違う日常
高揚感

何か起きるのではないか
これからへの期待
少しばかりの恐れ

そして帰途につく寂しさ
またここに来るときへの期待
待っている人への想い

いろんな感情が交差しあい
僕や僕らの人生が凝縮する
そんな特別な空間

だから慣れたくない
仕事で使うことで非日常を
いつもの日常にしたくない

僕が何よりも空港が好きなのには
もう一つ理由がある
あの滑走路のネオン

宝石を散りばめたよう
誰かが言ったっけ
どこの遊園地よりも素敵な非日常

そして滑走路の広大な土地は
その向こうに広がる都会のネオン
どこからも見れないその風景が広がる

飛び立つ時も帰る時も
僕らの心を揺さぶるその風景
空港は特別な場所

視覚的にも
僕の心にも
突き刺さる

空港は
僕や僕ら
人生が凝縮された場所

 

たね


花や葉っぱや苔やつる
彼ら植物たち
生きているのだろうか

当たり前じゃないか
成長している
生きている

だったら何のために生きている
彼らに意思はあるのだろうか
何を考え生き生きている

彼らは光合成で生きている
花を咲かせ種を作り
そして子孫を残す

僕らも一緒だ
結局は子孫を残すために生きている
うまくできている

でも僕らは生きることに意味を見出す
生きがいを見つけ
追い求めている

できていても
できていなくても
そうできる自分がいる

彼らはどうなのだろう
何を考えて生きているのだろう
きっと何か考えている

聞いて見たいな
どうすれば聞こえるのかな
こんど風に聞いてみよう

 

メダカ


水槽で
メダカが泳いでいる
たくさん

楽しそうに
涼しそうに
気持ち良さそうに泳いでる

僕は上から覗き込み
楽しそうだな 幸せそうだな
そんなことを考えながら

ぱらっと餌を撒く
餌は水の上にぱあーっと広がる
綺麗にほんと綺麗に

メダカたちは
降ってくる餌を求めて
急に動きを早め出す

穏やかに
優雅に
泳いでいたメダカたちは

餌を求めて
慌ただしく
蠢き出す

昼休みを知らせる鐘がなると
慌ただしく食堂に向かい
並んで昼食を食べる僕ら

一緒
みんな餌を食べるために
生きているのかもね

水槽の真上からメダカを見ながら
そんなことを思っていると
お腹を上にして浮かんでいるメダカがいた

餌を食べられなくなったら
死ぬとき
死んだから餌を食べられなくなったのかも

一緒
僕らもメダカも一緒
だから僕らも

優雅に
楽しく
泳ぎたい

その日が来るまで
 

 

夢で逢えたら


夢くらい
いい思いしたい
いいことあってほしい

夢くらい
嬉しいこと
楽しいことあってほしい

夢くらい
辛いことは忘れて
目が覚めて後悔したい

それなのに
夢でもいつもの日常があり
よくないことも起きたりして

夢くらい
忘れさせてよ
いい夢見せてよ

夢は夢だから
目が覚めたら頑張るから
夢とは違う夢に取り組むから

だから
夢は夢であってほしい

夢で逢える人
夢でしか逢えない人

夢でしかできないこと
夢だからできること

夢だから
夢でよかったと思うこと

夢で逢いましょう
目が覚めたら
また頑張るから

 

思うようにならない1日


今朝テレビの占いで
今日は思うようにならない1日でしょう
そう言っていた

がっかりして
うつむいて
会社に行くのをやめようかと思ったけど

思うようにならないって
思うものがなければ
なるもならないもないんじゃないか

そう思って
よく考えたら
僕には思うものがないから

思うようにならない1日だとしても
関係ないこと
だとわかった

思うようになる
ということと
ラッキー

それは違う
思うようになる
それには思うことが必要だ

思わなければ何も起きない
何も思わないで
思いがけないいいことがある

それはラッキーというけど
単なる偶然
だからラッキー

僕らは思わなければならない
思うようになりたいから
でもそれは違う

思うようになることも
思うようにならないこともある
それが僕ら

だから僕らは
思い
思うようになることを求める

最高じゃないか
思おう
考えよう

最高じゃないか
思おう
考えよう

 

風が吹いていた


風が強く吹いていたから
ああ気持ちいいな
そう思って
大きく手を広げて見たら
いつのまにか空にいた

ああ飛べたんだ
僕は飛ぶことができたんだ
知らなかったな
そう思ったら
早く気づけばよかったと後悔した

手を動かしたら
上下左右に自由自在
僕は空を自分のものとするかのように
飛ぶことができるというか
空と風と一体となっていることがわかった

ああ気持ちいいな
風が気持ちいと思ったのは
実はこういうことなんだな
そう思ったら
風が僕に吹く理由がわかった

空から地上を見て
僕がいたのはあそこらへんかな
そう思って見てみたら
僕がいた
楽しそうに笑っていた

なんだ楽しそうじゃん
よかったな
僕は安心して嬉しくて
涙が出てきたら
それは雨となって地上の僕に降り注いだ

地上の僕は傘もささずに雨に打たれ
なんだか知らないけど
清々しい気持ちになって
楽しいこともないのに笑っていたけど
楽しくなって笑っていた

ああ気持ちいいな
風って
雨って
もっと早く気がつけば
もっと早く幸せになったのにな

そう思った僕は
幸せだった