僕が作る


この世界には
沢山の人がいることに気がついて
ビックリする
 
なにを今更
だけど
普段は気がつかない
 
こんなに沢山の人が
幸せになりたいと思っている
幸せになれると思っている
 
すごい競争だな
そう思うけど
そんなことはなくて
 
幸せは他人と比較するものではなくて
自分で作るもの
自分で感じるもの
 
それなのに
他人と比較したがる僕がいる
自信を持てない僕がいる
 
いい加減
そんなことから卒業しよう
幸せは比較じゃないんだ
 
僕らは幸せにならなければならない
それは幸せを作らなければならないということ
自分自身で
 
決して与えられるものではない
与えられると思っているから
人と比較したがる
 
そうだよ
自分で作るんだ
そう考えることができれば
 
幸せとは自分の問題
それに気づく
この沢山の人達
 
みんながそう思ってくれるといいな
きっと幸せな世界になるから
そう思うから
 

忘れる


僕らは忘れる
すぐ忘れちゃう

嫌なことだけでなく
いいことも

なんでかな
なんでだろ

脳みそ
記憶できる容量にが限りがあるから

そうなの
そうかな

違うんじゃないの
それだけじゃないんじゃないの

忘れないと
ずっとそこにい続けるから

いい時も
悪い時も

そこにい続けちゃうから
そのまま

だから僕らは忘れることで
新しい一歩を踏み出す

かもしれない
そう思ったけど

一晩寝たら忘れちゃった
そういうこと

忘れるということは考えること
忘れないようにメモしておこう
 
 
 

乾杯


ビールをグラスに注いだら
美味しそうな泡が
真っ青な空に浮かぶ雲に見えた

僕はグラスを持ち上げて
真っ青な空に浮かぶ雲と重ね
それを一気に飲み干した

真っ青な空に浮かぶ雲は僕の胃袋に収まり
僕は空になり
僕は幸せだった

乾杯とはこういうことか
皆でグラスを合わせる意味
皆と一緒になるということ

そうなのか
そうなのか
一人納得する僕だった
 
 

トンボが教えてくれる


トンボが
ゆらゆらと目の前を通り過ぎる

いろんな色で
秋になるとやってくる

僕らは見て見ぬふり
いや気づかない

子供の頃
あんなに追いかけまわしたのに

いつから気づかなくなったのか
気づかないことにも気づいていない

人は歳をとると鈍感になるという
いろんなことに気づかなくなる

それが成長するということなのだろうか
いろいろなことに気づかなくなり

自分にいいように考えて
自分をごまかし始める

鈍感にならないと生きていけない
そういうことなのかもしれない

でもそうであるならば
生きる必要なんてあるのだろうか

そんなことは決してない
僕らには生きる資格がある

だから
僕らは逃げてはいけない

自分をごまかしてはいけない
気づき感じる

まず目の前のこと
感じてみようじゃないか

新しい何かが
きっと見つかるはずだから
 

霧の中


その街は霧で覆われてた
晴れているはずなのに
近くにあるはずなのに

僕らは雲の中にいるようで
まるで迷子になってしまったかのように
さまよい歩いていた

前から明かりが見えた
車のヘッドライトのようだ
光は霧に反射して空気が歪んでいるようだった

どこにきてしまったのだろう
どこにいるのだろう
そう思って気がついた

霧があってもなくても同じ
僕らはいつも同じこと考えている
僕らはどこに行くのだろう

だから見えるものを見ようとするのではなく
感じること
気づくこと

それに気づいたら
いつのまにか
霧が晴れていた
 


目をつぶってしばらく経つと
そこには橋があった
吊橋のような外観だけど揺れることのないしっかりした橋だった

橋を渡るとそこにはいつもの生活があって
会いたかったあの人もいて
いつも通りの他愛のない日常があった

しばらく経つと僕は仕事をしていて
いつものように人に気を使いながら
人にどう思われるのかばっかり考えていた

いつのまにかあの人が隣にいて
僕は夕ご飯を食べていた
あの人は味噌汁をよそってくれた

僕は雨の中を走っていて
追いつかれないようにそれだけを考えて
逃げ続けていた

家の中に逃げ込んで
なぜだかみんなでテレビを見ていて
僕は何事もなかったかのように笑っていた

こんな夢を見た