最高の瞬間


君はなぜ生きている
何のために生きている

面白いことばかりじゃない
辛いことのほうが多いかもしれない

毎日毎日
悩みながら

あーすればよかった
こーすればよかった

なぜできない
なぜやれない

そんなこと思いながら
祈りながら生きている

僕かい?
何のために生きてるかって

それはね
教えてあげるよ

僕はね
ビールを飲むために生きている

気がついたんだ
本当のこと

一日の終り
最高の瞬間

ときには日がある時間から
ビールを太陽にかざして飲む

いいだろ
うらやましいだろ

その瞬間
その時のために僕は生きている

僕は気がついた
本当のこと

生きてる意味
気がついちゃった

冗談なんかじゃない
ホントのことさ

 

欲しいものはなに


欲しいもの
たくさん

一番ほしいもの
なに

新しいケータイ
新しい服
新しいクルマ
新しい家
新しい本

いままで買ってきたものじゃない
手に入れてきたものじゃない

一番ほしいもの
なに

わからない
何がほしいかわからない

本当は
わかってる

一番ほしいもの
誇れる自分

だから
買い物をする

欲しいものを
手に入れる

でもそれでは
誇れる自分にはなれない

知ってるけど
知らないふり

誤魔化して
納得して

だけど
知ってる

だから
やめる

誤魔化すのを
やめる

僕は欲しいものを
手に入れる

それが何か
知ってるから

 

あるべき道


アイスクリームを食べていると

太るかな
体に悪いかな

そんなことを思うけど
美味しいな

それが正しい思い
それなのに

悪いことしているように
思うのはなぜ

楽しめない
楽しむことは悪いこと

そんなこと思う自分がいる
おかしいの

そんなのおかしいの
楽しむときは楽しむこと

集中すること
それが楽しむこと

そうじゃないと
失礼

楽しい時間に失礼
そうなんだ

僕らは楽しむことに臆病で
背徳感まで感じてしまう

いいんだよ
楽しむときは楽しむこと

楽しくないときは悲しむこと
それでいい

それでいいんだよ
それが僕らのあるべき道
 

タケノコ


タケノコ狩り
にょきにょき

そんな言葉がピッタリ
去年もたくさん取った

今年もたくさんのタケノコが生まれ
上へ上へと急いでいる

僕らはその幾つかを失敬して
上へ上へと伸びたいと願う

タケノコは
柔らかくてみずみずしくて

生命を感じる
生きていることを実感する

タケノコはやがて清々とした竹となる
堅く撓って

たくさんの笹の葉を身に着け
さわさわと悠々と生きていく

僕らもそうなりたい
そう願った人がいたからだろうか

竹から生まれたお姫様のはなし
力強くて清清しい

そして美しい
生命力にあふれる竹

今年も生まれた
空に向かう

僕らも同じように
空に向かう

強くなりたいから
美しくなりたいから

タケノコの力を少しもらい
一緒に輝く

 

ハマグリ


ハマグリはね
浜にあるクリみたいな貝
だからハマグリ

ハマグリはね
対になっている貝殻同士じゃないと
ぴったり合わさらない

仲の良い夫婦の証
一生ひとりの人と添い遂げる
そう願ってひな祭りに食べる

ハマグリはね
そんなこと思ってないだろうね
一生懸命生きてるだけ

僕らも
ハマグリみたいになりたいね

僕らも
ハマグリみたいに暮らしたいね

一生ひとりの人と添い遂げる
素敵じゃないか

普通のこと
極めて普通のこと

だから素敵なんだ
だから幸せなんだ

僕らもハマグリみたいになれるかな

僕らもハマグリみたいになりたいな

きっとなれる
きっとなれる

 

同じ人間


人はみな違う
あたりまえ

容姿も違う
不思議

生まれた場所で
ぜんぜん違う

アフリカで生まれた人
ヨーロッパで生まれた人
アジアで生まれた人

文化が違う
宗教が違う
食べ物が違う

姿形が違うのは
なぜだろう

もしかして
違う生き物

考えてみれば
動物だって同じ

同じ動物でも色んな種類がいる
動物園に行けばわかる

同じ人間同士なのに
なぜ分かり合えないのか

そういう人がいるけど
同じ人間じゃない

そう思えばわかる
今の世の中

そういうこと
それに気づくことが大事なこと