冷たい北風 身をかがめながら歩く 凧のように この風に乗れたなら そんなことを思って コートを思い切って広げてみたら 僕は正月の凧のように 空に舞い上がった 空から見る景色は格別で 向かい風の必要性がわかって 考えようだよな そう思って目の前を見ると…

サンセットウエイ

テレビのCM 海沿いの道 一台の車が走る 中には二人 楽しそうに歌を歌い ドライブ 素敵だな 羨ましいな あのみちはどこの道だろう そう思ったら 僕はそこにいて 僕の車を運転していた 僕はCMの二人と同じように 大声で歌いながら ドライブ でもなぜだか涙が出…

コーヒー

コーヒを飲んでたら あたたかそうな湯気が出て それを空に透かしてみたら あの白い雲と合体して そうかこの湯気は雲だったのか そんな事に気づいて 幸せな休日の朝だった コーヒーを飲み干したら 空になったはずのカップから 煙のような湯気が立ち上っていて…

忘れる

お酒を飲んでいると いろんな事を忘れられる 寝ることと一緒 忘れないと生きていけない でも忘れられないこともある でもいつの間にか忘れている 僕らは 忘れることで生きている 恥ずかしげもなく 生きている だったら今日から日記を書こう 忘れても思い出せ…

不思議

イカってなんであんな形なの とんがってて 足がいっぱいあって 墨を吐いて 透き通っていて タコと似てるけどぜんぜん違う 味も違う 色も違う 形も違う 不思議な生き物 クラゲってキレイだよね 僕は知らなかった こんなに美しいなんて 揺らめく彼らは 何を考…

灯台

灯台を見ていたら 何を見ているのかな そう思ったから 僕も灯台になってみた 夜になると明かりをつけて 四方八方を照らしてみる みんなの目印だ 安全に航海できるといいな 朝になると 白いその姿は どこからも見ることができて 自分の居場所を知らしてくれる…

貝殻

海水浴に来たんだ 僕は泳げないから というか怖いから 波打ち際で遊んでた 大きな砂場 一生懸命砂を掘り 水を通して壊しては 何回も何回も 砂の中から貝殻 とてもきれいに光ってる でも貝殻ってなに? 骨?それとも体の一部? 爪みたいなものかな それとも髪…

海は広いな大きいな 単純な歌だな でもなんで 忘れることのない歌詞 海は広いな大きいな 誰もが思う ホントの事 大発見でも何でもない だけど同時にこう思う 僕は小さいな ちっぽけだな 海は広いな大きいな 初めて海を見たとき 誰もがそう思った 自分の存在…

果物

スーパーに行ったら イロトリドリの果物が並んでいて その一つを手にとったら 甘酸っぱい匂い 僕は果物になっていた みんな僕を見ては品定め 鼻に近づけて匂いをかぐ 可愛い子に買ってもらえるといいな そんなこと思っていたら かごに入れたのはおばあさん …

旅立ち

ゴルフをしていたら ボールが木に当たって カコーン そんな音がしたものだから 申し訳ないな そんなふうに思ったけど そこにある木は そんなことには慣れていて でももちろん嬉しくはなくて 逃げられるわけでもないから それも受け入れて 生きているのだけれ…

大切なこと

きれいな海 なぜだか土砂で埋めようとしている 飛行場を作るらしい 便利になる 違うよ 戦闘機が来るんだよ 何言ってるの こんなきれいな海なのに でも仕方がないさ 僕らはそういう生き物 自然を壊して 自然を食べて 僕らは生きている だから大事なことは何 …

いつもの

やちむん 知ってる? 沖縄の陶器 きれいなその器は なぜやちむんというのか 知らないけど そんなことはどうでも良くて 僕は毎日やちむんのお皿でご飯を食べていて それが日常で それがいつものことで 何も思わなかったけど 沖縄で見たその器は やはり美しく…

誕生日

沖縄に行ったんだ 青い空に青い海 地図を見たら ここは日本? そう思ったけど やはり日本とはちょっと違って 何が違うって よくわからないけど 空港に降りて思った 空気が違う 頭からバチン 音がして 僕は目が覚めた なにか生き返った気がした 心の中から ワ…

思い出せ

ひなげしの花 そんな歌があったっけ 歌詞もよく覚えていない 片言の日本語で歌っていた でもなぜだか 知らないうちに口ずさむ なぜだろう この歌に思い出なんかない それでも 暇な時 何もしてないとき そんなときに口ずさんでしまう それは かつて そんなと…

寒梅

梅の花が咲いていた いい香りが漂っている まだまだ寒い とても寒いこの時期に なんで咲いているのだろう 誰のために咲くのだろう 4月になれば 桜の花が咲き乱れる それでは遅い そして目立たない だからまだ寒いこの時期 梅の花は咲くのだろうか 寒い寒い…

onegai

眠くて 眠くて 眠くてしょうがないんだ 僕を寝かせてくれないか できれば 日の当たるところで 暖かさにくるまれて ほんのちょっとでいい 微睡んでいたいんだ そして日が暮れたなら 暖かな毛布にくるまれて 日が昇るまでぐっすり眠っていたいんだ 眠くて 眠く…

book

久しぶりに映画を見たんだ 年の離れた恋人たち ベッドで本を朗読する 年上の彼女は 真剣な眼差しで 泣いたり笑ったり 本を読んでもらったことなんて いつのことだろう 本を読んであげたのも よく考えたら 本も読んでない いや何もしていない 僕は本屋さんに…

僕のアイスクリーム

アイスクリーク カップに入ったやつ 食べてたら この中に入れたら さぞ楽しいだろうな そんなことを思って 思い切って 入ってみた グニャグニャ 冷たくて 甘くて ストローベリーで 溶け出しそうで 溶けちゃって 僕はアイスになって 気がついたら 僕は君にな…

酒場

酒場に行くTV番組がある 何気なくテレビを見ていたらやっていて ずっと見ていたら なんか自分もそこにいいるような気がしてきて 冷蔵庫からビールを取り出して 一緒になって飲んでいたら そうだよな 楽しいよな 幸せだよな なんか喋りたくなるような そう…

酒に溺れる

酒に溺れる 楽しくて 酩酊して 言わなくていいことまで喋って 楽しくて 記憶がなくて いつの間にか 眠っていて 夜中に吐いて 朝起きて それに気づいて 頭も痛くて 激しく後悔して もう飲むもんか そう思いながら 気持ちの悪いからだを なんとか動かし なんと…

一枚の絵

絵を描こうと思って 筆をとったけど 何を描けばいいのか まるで思い浮かばなくて 丸や三角や 四角や二重丸 木や森や 家や太陽や 川やメダカや 月やお星様を描いていたら なぜだか 僕の世界が現れて あーそうだったのか 僕の世界はこんなだったのか そう思っ…

たくましさ

救急車で運ばれたんだ お腹が痛くて 気持ち悪くて もうどうしようもなかったんだ 救急員の人たちは 優しくて 強くて 頼もしくて 僕を病院に運んでくれて 僕を介抱してくれて 病院の医者たちに治療させてくれた 僕はしばらくして良くなった 救急員の人たちは …

ご馳走

なまこって 誰が食べようと思ったんだろう 食べ物に見えやしない 毒キノコ 食べられるもの食べられないもの 見ただけじゃわかりやしない ウニ キモチワルイ だけどクリーミーでとっても美味しい パクチー 何なのこの味この匂い 意味不明 うなぎ 蒲焼だって …

イチゴちゃん

イチゴちゃん 不思議な食べ物 なぜこんな形をしているの 種がいっぱいついているし あまくて すっぱくて 練乳で 潰して牛乳で ジャムにして ミキサーにかけて いやいや そのままパクリ イチゴ味のアイスだって 飴玉だってある ぜんぶ美味しい イチゴちゃんは…

名もなき場所

僕はね 行くことにしたよ 宇宙船に乗って 遥か彼方 イスカンダルより遠いところ 名前は知らない なぜ行くかって それは知りたいから 僕が誰かを知りたいから そこに行けばわかるらしい 誰に聞いたわけでもない 僕は知っているんだ それを知って何になるのか…

土曜日の朝

酒場で酒を飲んでいたら だんだん楽しくなってきて 饒舌になって 笑えるようになって 大胆になって 色んな話をしたくなって 眠くなって 寝てしまったら いつのまにか朝になっていて 僕は銀行のシャッターの前で寝ていて なんてことはなくて 暖かな真っ白な布…

変わってしまった

忘れてしまっていた あんなに楽しかったこと 嬉しかったこと 忘れてしまっていた あんなに悔しかったこと 情けなかったこと 忘れてしまっていた あんなに寂しかったこと 悲しかったこと 忘れてしまっていた 忘れる前の僕のこと 僕という人間のこと 忘れてし…

変わってしまった

この街は 変わってしまった ここに住む人たちも 変わってしまった みな老いぼれて 疲れ果てていて どこにいくこともできず ただ陽のあたる場所を探して 一日中じっとしているだけ その目は何も見ていない その街で変わらないものもある 僕だ そう思っている…

美しい世界

恐竜ってさ なんで恐竜っていうのかな 恐ろしい竜 だれも竜なんて見たことないくせに それに恐竜 誰も見たことも会ったこともないはず それなのに みんなが知っている どうしてだろう なんでだろう 恐竜ははるか昔に絶滅したらしい 本当にいたのかな だって…

そらまめくん

そらまめくんのベッド そんな絵本があったっけ そらまめくんのベッドは ふかふかしていて 見るからにやわかそうで キレイで 清潔そうで 幸せの香りがしていそうで 僕も寝てみたかったから そら豆を買ってきて 聞いてみた そのベッド 僕にも貸してくれません…