雪の日

雪が降ってきた僕はグラスを持ってそこに雪が積もるのを待った僕は雪にシロップを落として街灯の光で確かめた黄色匂いを嗅ぐとレモンの香り雪が降り続けている最初からレモン味だったらいいのにみんな喜ぶはず時にはメロン味やストロベリー味虹色があっても…

大事なこと

夜明け前駅に向かって歩いていたら緑色の何かが横切ったまた横切った暗くてよくわからない日が差してきて何かが見えたお茶色の体目の周りには白い縁取りウグイス綺麗な小鳥小さくてか弱い体躯右へ左へ揺れながら飛んで行ってしまった夜が明けたなんかいいも…

飲む

急須にお湯を注ぎ込み濃い緑茶を淹れる胃袋に流し込む目が覚め体が動き出す煎った豆の匂いを嗅ぎながらコーヒーメーカーのスイッチを入れるいい香りが漂い幸せな時間を感じる喫茶店のゆったりとしたソファに身を委ね一杯の紅茶を注文するたっぷりのミルクを…

スーツ

いつも思うスーツ着心地が悪いなぜもっと楽に動きやすい格好じゃダメなのかその方がきっと生産的なんじゃないかお腹もきついしネクタイに首を絞められ暑いし寒いし一体誰が決めたんだろうこんな格好ジャージでいいじゃないかそう想ったらそんな会社もあった…

オセロ

オセロをしていた黒を白に変えて白を黒に変えて端を取り角を取り相手を出しぬき祈り相手に出し抜かれ後悔し白は白のまま黒は黒のまま変わらなくなってしまったそう思ったらまた変わって気がついたら負けていてたまに勝つ時もあってオセロをしていた僕の毎日…

気持ち

天気が良くて窓際に椅子を置いて座っていたら太陽の日差しに包まれて暖かくて幸福で老人になったようでずっとこのままなのかなそんなことを考えていたアメリカ映画でよく見る光景家の前に木製のチェアそこに一日中座っている老人何をするわけでもなくじっと…

富士山

富士山が見えた思わず声を上げる富士山だそう言っていた当たり前なのにおかしい富士山はそんな存在山の頂に雪が積もっている綺麗美しいそんな山皆が思う山知らないうちに手を合わせているそんな山皆が慕う山富士山見えるかなみんなが言っている今日も言って…

笑顔

マグロを釣っていた漁船ではない白いクルーザー男たちが笑い嬉しそうに竿を動かしていた餌は疑似餌グラスファイバーの竿は大きくしなりみな滑稽に上に下に竿を振っていたなぜ釣るのかしんどいから楽しそうに男たちはそう言って日焼けした顔で笑っていたマグ…

時計

時計が動いているカチカチ音を立てているいつもは気づかないカチカチ時を刻んでいる知らないうちにいつも時計を見て焦っているもうこんな時間まだこんな時間何もしてない何かしなくちゃそんなこと構わずカチカチ時計は時を進めるいつのまにか時は進んで一日…

限られた世界

気球が飛んでいる駕籠をぶらさげ人が乗っている誰が考えたんだろうどこに行こうとしたんだろう 風船が飛んでいる綺麗なピンク色手を離しちゃったのかなそれとも結婚式だろうかどこまで飛んで行くんだろう 鳥が飛んでいるいつもみんなと一緒どこに行くのも一…

絵を描く

絵を描いたんだ下手くそだけど一生懸命綺麗な色で丁寧に一生懸命それでも下手くそで自分でも笑っちゃうけどなんか楽しい僕の絵を見てみんなが笑ってくれたらもっと楽しいだから絵を描く下手くそだけど一生懸命それが楽しさ嬉しさ喜びだから

猫背なのには

君の背中ピンとしていつも姿勢が良くてなんか凛々しくて堂々としているけどしなやかで不思議な佇まい不思議な空気不思議な君それにひきかえ僕は猫背でいつも俯いて自分の足を見ながら一歩一歩トボトボと歩いてるそんな時いつも背中を叩かれてピシッとしなよ…

できること

AI人工知能車は自動運転ロボットがなんでもやってくれる人間の仕事がなくなるコンピュータが人間が取って代わるそんな時代がやってくるみな嬉しいの?現実のことと思っていないだけ自分は大丈夫と思っているだけなんでもそう戦争や飢餓や難民なんて遠い国の…

アイス

ハーゲンダッツ美味しくて冷たくて溶けちゃいそうハーゲンダッツ寒い寒い冬に温かい部屋でハーゲンダッツストロベリー?クッキーアンドクリーム?ハーゲンダッツ僕はメロンが好き白いスプーンも好きハーゲンダッツ銀のスプーン?それとも木のヘラ?ハーゲン…

新しい衣

ウンベラータという観葉植物が部屋にある深く明るい緑色の大ききな大きな葉っぱを持つ日に当たり嬉しそう僕と一緒だそう思ってくれたら嬉しい大きな大きな葉っぱは一年に一回ぜんぶ落ちてしまう枯れてしまった死んでしまったそう思ったけどそんなことはなく…

たこ焼き

たこ焼きハフハフしてふーふーしてたこ焼きモゴモゴしてアツって言ってたこ焼きほっぺ膨らませてあふいって言ってたこ焼きなぜか涙ぐんで顔をくしゃくしゃにしてたこ焼き上を向いてはーっと息を吐く幸せに満ちた顔たこ焼きそんな彼女そんな君が好き

美しい僕ら

雪が降ってきた久しぶりだ美しい美しい真っ白儚い舞い散る雪僕は外に飛び出して空を見上げ雪を見上げるその時気づく空と一つになったこと美しさ僕のものになったこと気づく手が温かい隣に彼女一緒に空を見上げて雪を見上げている美しさ美しい世界美しい僕ら…

価値

男たちは海に漁に出る波に揺られ魚と格闘し生きる糧を得る男たちは山に向かい鹿を仕留める鳥を仕留める大事な命を食らう男たちは畑を耕しコメを作り様々な食物を育てる生き物を育てる女たちは男たちを助け家庭を守り子孫を育み生きることを継続させる子供達…

すき焼き

僕は嬉しいことや辛いことがあった時すき焼きを食べる悲しかったり寂しかったりそんな時すき焼きを作ってもらうすき焼きは幸せの印すき焼きは希望の証すき焼きは涙の味大晦日の今日僕はすき焼きを食べるみんなで食べる今はいないあの人を思いながらすき焼き…

抱負

一年が終わる何ができて何ができなかったのか毎年思うけど実はそんなことはどうでもよくて何をしたか何をしなかったのかようやく最近気づいて振り返るといろいろなことをしたりしなかったりでもそれは全て僕の意思だからそれが僕の一年自分で評価すればいい…

叫ぶ

いつものように空を見て綺麗だなそう思っていたら急に息苦しくなってなんでだろう思ったら空の向こうには空気がなくてこの地上との隙間そこに空気があるだけで僕はその貴重な空気を吸っていなければ生きられないことに気づいたからこの空の向こうにも青い青…

儚さ

儚いものそれは何?君は知ってる僕は知らない見たことがない見たくももない知らない知りたくもない幸せは儚いもの?それならいらないずっとずっと一緒にいたいずっとそれが儚さ僕は知らない知りたくない幸せとは儚いものそれなら儚さずっと続けばいいそれが…

僕らの影

君の影を見つけて追いかけたら僕の影は君の影と一緒になって僕は君になった街の中には影がたくさんあって僕は気がつかなくて気がついたら影になっていて僕の影見たことがあるかい?僕は気がつかなかった僕に影があることを誰か僕の影を見つけて僕の影を追っ…

帰り道

帰り道僕が何を考えていたか何も考えられるわけがない隣に君僕の君君の眼差し君が見ているもの僕の見ているもの一緒好き好きなもの一緒一緒の時他愛のない会話かけがえのない会話いつまでもいつまでも続けばいいそんなん時そんな瞬間神様お願い好き好きだそ…

ヒカリノカナタ

朝日に輝く雲圧倒的な白さ圧倒的なボリューム漂う雲綿あめのような雲雲は何処で生まれるのか何処からやってくるのか何処に行くのかできることなら一緒に行きたい僕を乗せてくれませんか筋斗雲のように僕の大好きなベッドのように羽毛ぶとんのように抱かれた…

一緒

ずっとずっとそばにいると思ってたずっといつまでも一緒だと思ってたそれなのにどうして行ってしまったの僕を僕を置いていかないで一緒いつまでもいつまでも一緒だから行きたい行きたいんだ僕も僕も連れて行っておくれ頑張るから一緒ずっと一緒それだけただ…

生きること

朝起きて行きたくない思う時生きたくない辛いことがあって帰りたい思う時還りたい何に還り何処に行くというのか結局僕らは何処に帰っても何に還ってもいずれ何処かに行こうとするそれが生きることだから

人参を食べたら馬になったようで早く走れるようでヒヒーンと大きな声で大声をあげて僕は飛んで行ったイチゴを食べたら乙女になったようでケーキになったようで甘くて酸っぱくて大きな声で君が好きだと叫んでいたお酒を飲んだらもっともっと飲みたくなってテ…

目を閉じて

目を閉じたら泣いてる僕がいた目を閉じたら笑っている僕がいた目を閉じたら笑っている彼女がいた目を閉じたら僕には何も見えなかった目を閉じたら明るい日差しが見えて真っ赤な空が見えた目を閉じたら生きてる僕に気がついた何も見えていないのに目を閉じた…

記念日

信号待ちをしていたらどこからかシャボン玉が飛んできた大きな大きなシャボン玉が僕のまわりに飛んできた何が何だかわからなくてぼうっとそっちの方を見ていたらシャボン玉に吸い込まれてしまったシャボン玉の中は暖かくて透明だったそこからは僕が見えて僕…