バス停


バス停
雨が降ってきた
君は困っている

バスは行ってしまったばかり
僕は傘を差し出す
君はおどろく

あせる僕

こちらに振り向き
笑顔を見せる君
自然な笑顔 その表情

瞬間
僕の心に何かが灯った
その明かりは身体中に広がった

明るいだけじゃない あたたかい
とてもあたたかい 明かり

僕はなにも言わず 言えず
傘を差し出す
彼女は笑いながら 僕に身をよせる

バスなんかこなくていい
ずっとこのまま 願う
それが最初

僕の好きな彼女