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発明


夕日が街を金色に染める
神々しい景色
人間が造った構造物を染め上げる
それはまるで 山や海や森の木々のよう
自然と一体となって そこに存在する

その人間が造った街に僕はいる
自然な僕でありながら 構造物より自然でなく
この街に溶け込むこともなく
ひとり ぽつんとたたずむ
この自然と同化した街には人が溢れているというのに

子供と手をつなぎ 静かに前を見て歩く人
慌ただしく ただただ急いでいる人
さわぎ 意味もなくわめいている人
空を見つめ ただただ見つめ続けている人
険しい顔で ひとりブツブツ呟いている人

僕らの作ったこの街は 今や自然と同化している
しかし 僕らは依然として同化することができない
なぜだろうか
それは みな自分のことしか考えていないから
僕らは自然と一体となるべきだ
自然と同化できるはずだ

そう僕らは自然と一体となり自然とならなければいけない
この世の存在にならなければいけない
すでに僕らが造った構造物は一体となっているというのに
あとは僕らだけだ 自然と一体となればこの世が変わる
発明だ