エンドロール


きみの笑顔が僕の目に焼きつく
 
目の前が真っ赤
その中に まるでセロハン紙に包まれたかのような君がいる

ぼくは空を二回見て
そのまま地面に叩きつけられた
 
その瞬間わかった
これが死ぬってことだと
痛みもないし何も感じない
何も聞こえない
 
目の前にあるものだけが はっきりと見えていた
時間の動きも手に取るようにわかった
なにもかもが はっきりと みえていた
 
その中に君がいた
泣きじゃくる君がいた
 
ぼくはそんな君をじっと見つめていた
瞬間 君は泣くのをやめた
顔をくしゃくしゃにして こちらを見た
変な顔で笑い こちらを見た
 
すべてを理解したように
君は ぼくを見つめ
好きよ
最高の笑顔で
ぼくにつぶやいた
 
幕が閉じた瞬間だった