山の中に入り
青々と茂った草木の中を進むと
その先には湖がありました
その湖は凍っていて
薄く雪が積もっていました
僕と彼女はその上で寝転び
ふたりで空を見上げました
とてもきれいな青い空に
雄大な白い雲がぽっかり浮かんでいます
僕は彼女の手を取って
僕の口元にもっていき
息を吹きかけ温めました
すると彼女はこちらに向き直り
僕の口元を両手で押さえ
優しくキスをしてくれました
そのままふたりは抱き合って
しばらくそのまま抱き合って
湖に張った氷となりました
広い宇宙の片隅の
地球という名の青い星
広い広い大地の果て
名もない小さな湖は
二人のものとなりました
二人は永遠となりました