その島は光り輝いていた
昔から神様が住む島と言われ
我々に勇気や希望を与えてきた
きれいな入り江の向こう側で
いつも僕たちを見守ってきた

その島では年に一度
祭りが開かれる
人々はその日だけ島に入ることを許される
僕たちは思い思いのおしゃれをして
舟に乗ってその島に渡る

その中に彼女もいた 
着物を着て
髪が風に揺れていた

島のあちこちに 明かりが灯され
きれいな飾りつけがなされ
人々の笑い声や
歓声が
いつもは静寂に包まれるその島を埋め尽くしていた

踊ろう
僕らと踊ろう
動物や昆虫や
木々や草花や
風や海や川や
月や星や雲や
そして
神様も一緒に

僕らは
神様と一緒に暮らし
海山と一緒に暮らし
家族と一緒に暮らし
友人と一緒に暮らし
そして僕は これから
彼女と一緒に暮らす

僕と彼女の結婚を祝う祭り
人々と自然と神様が
僕らを祝ってくれる
昔々から行われてきた
僕らの祭りがはじまる