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マッチ


寒い
とても寒い日
こんなことを考える

どうすれば
暖かく
なれるのかと

どうすれば
温もりに
抱かれることができるのかと

そんなことばかり
考えていると
ふと思った

マッチ
一本のマッチ
その炎の先に
何かが
見えるかもしれない

温もり
やすらぎ
それだけではなく
幸せ
見えるかもしれない

ほんの一瞬
幸せ
刹那
そんなときが
訪れるのかもしれない

暖かくなりたい
温もりに守られたい
僕はマッチを
擦ってみる
幸せになりたいから

あの物語の少女は
幸せではなかった
けれど
幸せだったのだろう
きっと

いまだからわかる
マッチ
いや
火は
幸せの幻影だから

その炎に飲み込まれ
温かみと
まどろみを
つかみ取り
幸せになれるのだから