舞い散る


吹雪の中
歩いていると
どこからか
一筋の光が差し込み
それはそれは
この世のものとは思えない
光の結晶が
あたり一面に
舞い踊る様が
目の前に広がり
僕は
その中に
溶け込み
一緒になって
吹雪となって
あたり一面に
舞い散って
素敵な
素晴らしい
景色と
一緒になった

それは
遠く離れた
彼女の家にも
届き
窓の外を見ていた
彼女は
なぜだか
窓を開けると
舞い散った
雪のかけらが
それは僕だけど
彼女のほおに
たどり着き
とけて
彼女の
涙と一つになり
僕は
幸せだった