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彼女


ねえ
そこの彼女

僕は
君のこと
好きなんだ
知ってるだろ

ねえ
そこの彼女

君は
僕のこと
知らないよね
どこの誰だか

ねえ
そこの彼女

僕はそれでいいんだ
それで十分
君を見ているだけで
幸せになるんだもの

ねえ
そこの彼女

今日の君は
いつもと違う
さっきまで
泣いていただろ

ねえ
そこの彼女

僕にはわかる
だっていつも君を
見ているんだもの
いったいどうしたの

ねえ
そこの彼女

僕は君の
力になりたい
だから
泣かないで

ねえ
そこの彼女

僕は思い切って
君に声をかけた
彼女は
びっくりして
そして
僕を無視して
走って行こうとした

泣いてただろ
僕は言った
彼女は立ち止まり
驚いた顔して
振り返った

泣いてただろ
でも
泣かないで
僕の好きな君だから
僕は
何も言わなかった

彼女は
前に向き直り
走って行ってしまった
僕のことなんか知らない
いつもの君に戻って

ねえ
そこの彼女

君は知らないと思うけど
君を好きな僕がいる
いつも君を見ている
どんな君も知っている
だから

ねえ
そこの彼女

幸せになっておくれ
君の笑顔
見ているだけで
僕は幸せなのだから
ねえ

そこの彼女