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雪だるま


雪だるまに目をつける
木の枝で
まっすぐな目

そんなのおかしいわよ
彼女は付け直す
笑った目

でも最終的に
決まったのは
まん丸の目

なんで
笑ったほうがいいじゃない
彼女は言う

笑うと目の前のものが見えなくなる
ちゃんと自分の目で見せてあげなきゃ
そして笑いたければ笑えばいい

そっか
あんたと一緒だね
そう言って彼女は行ってしまった

そうなんだ
愛想笑い
いつも

僕は自分自身で
見て考えて感じることができるのに
それをしてこなかった

彼女も知っていた
でも
そんな僕に付き合ってくれた

彼女が呼んでいる
もう一個雪だるまを
作ったようだ

笑っちゃった
雪だるまには
手と足が付いていた

これじゃ
ダルマじゃないじゃん
笑いながら僕は言う

さあ
旅に出ましょう

彼女はそう言って
僕の手を引っ張り
走り出した

二体の雪だるまが
笑いながら
僕らを見ていた