船に乗って
島に向かうことにした
どこの島でもいい
僕を受け入れてくれさえすればいい
そんなことを思いながら
船を進めた

とある島に着いた
そこは
雄大な大自然が広がる
ような
島ではなくて
僕のように小さな小さな
ちっぽけな島だった

僕にお似合いだね
そんなことを呟きながら
島に入り
一周してみることにした
一時間もしないで
一周できるような
ちっぽけな島

誰も住んでやしない
動物だっていないだろう
そんな
ちっぽけな島
とりあえず
寝場所を見つけて
横になった

あたりはもう真っ暗
驚いた
見たこともない数の
星が
空一面に広がっている
知らなかった
こんな夜空があるってことを

星をずっと見ていたら
なぜだか僕は
とある星に降り立っていた
そこには
王子様が
いるわけもなくて
ぼくひとりだった

なんだ
たくさん人がいる星でも
いない星でも
同じじゃないか
ぼくはひとり
ひとりぼっち
おかしいね

そんなことを思いながら
小さな星の上で横たわっていたら
すごいスピードで
流れ星がやってきて
小さな星にぶつかって
粉々になっちゃった
ぼくは宇宙に弾き飛ばされちゃった

僕には
こんなちっちゃな星さえも
不相応だっていうことかな
そんなこと思いながら
宇宙を漂っていた
ただただ
漂っていた

でも
宇宙の中は
信じられないほどの
星に囲まれていて
あのちっぽけな島から見た
空よりももっともっとすごくて
僕は星の中にいるようだった

そうなんだ
僕は星になったんだ
ようやく気がついた僕は
この僕の姿を
誰か美しいな
そう思って
夜空を見上げてくれるといいな
そう思った