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自然と僕


朝起きると
雪が降っていた
不思議なことに
しばらくすると
雪はやみ
突然 青空が広がりだし
あたり一面を陽が照らし出した

まるで
別世界のようだった
わずかな時間の中で
自然は
新たな舞台を
作り上げてしまう
誰がシナリオを書いているのだろうか

それを見ていた僕は
僕のこころは
自然の圧倒的なパフォーマンスとは異なり
一向に動く気配はなく
どんよりと
重たい
雲が広がっていた
広がり続けていた

なんでだろう
そんなことばかり考えるものだから
雲は広がり続け
やがて雨も降り出し
バカな僕は
どうせ降るなら
雪の方が綺麗なのにな
なんて思っていた

悲しくて
寂しくて
でも
何もする気が起きなくて
ぼうっとしていたら
いつの間にか僕は空気になっていて
あたり一面の自然に溶け込んで
自然の一部となっていて
心が癒されていくのに気づいた

そうだったのか
自然はすごいな
そんなことを考えながら
いったい誰がシナリオを書いているのかな
またそんなふうに思って
後ろから声がして振り向くと
あの人が立っていた