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求めていたもの


僕は山間の道を歩いていた
とても天気が良く
心地よい風が吹いている

どこに向かうでもなく
ただただ歩いていた
気持ちよければいいじゃないか

そう思いながら
極力何も考えないように
心地よさに集中しようとしていた

すると突然、雲が広がりだし
怪しい天気になってきた
相変わらず僕はついてないな

そんなふうに思いながら
舌打ちして
木陰に入った

空から雨が降りはじめ
その様を見ていたら
気がついた

空から雨が降り注ぐ
その様子
なんて美しいんだろう

いくつもの線が
輝き
空から降り注いでいた

知らなかったな
僕は本当にバカだな
そう思って木陰から足を踏み出した

降り注ぐ雨
濡れた葉っぱの匂い
光り輝く雨粒

なんて気持ちいいんだ
これだよ
僕が求めていたのは

僕はずぶ濡れになりながら
楽しくて
楽しくてしょうがなくて

気がついたら
雨になって
川になって
土になって
空になって
自然になっていた

これだよ
僕が求めていたのは
やっと見つけたよ

ありがとう