空を見ていたら
いつのまにか
僕は空になっていて
雲の隙間から
僕や僕の家族を見ていたら
とても楽しそうだったので
安心して
僕に戻ろうと思ったら
もう僕は僕ではなくて
空になっていた

僕は幸せだったし
僕の家族も幸せだったから
それで良かったのだろう
そう思って
風に吹かれるまま
なのか僕が風なのか
よくわからなかったけど
何だか気持ちが良くて
陽の光も暖かくて
何も考えないで身を任せていたら

何だ空になった僕も
僕だった僕も
一緒じゃないか
ただ身を任せているだけ
そう気がついて
だから僕はいつも空ばかり見ていたのか
ようやくわかって
空になりたかったのか
それとも僕が空だったのか
もうそんなことはどうでも良くて

ただただ
幸せだった