美しさを


赤ワイン
白ワイン
ロゼもある
どちらがいい
ここはイタリアンレストラン

そんな歌があったっけ
ピアノを弾きながらあの人は歌う
人生を
人々の生き様を
楽しそうに切なそうに

僕も歌われるとしたら
どのように描かれるのだろう
人には生き様がある
というより
生きている

その姿は人それぞれ
すべてが美しい
見た目には惨めに見えるかもしれない
しかし生き様に優劣はない
他人が決めることではない

だからそれを知っている人は優しい
あの人が楽しそうに切なそうに
歌うことができるのは
それを知っているから
生きることの美しさを

さあ
僕はどんな僕になれるだろうか
楽しみだね
そして僕もいつかあの人のように
優しさを与えられる人になりたい

人の美しさを
生きることの美しさを
楽しく切なく
優しく伝えられる
僕になりたい