その日まで


山道を車で走っていると
あたり一面が霧に覆われてきて
前もよく見えなくなってきて

 

あれ
天国に来たのかな
そんなことを考えていたら

 

前からライトを照らした車がやって来て
だんだん近づいて来たから
迎えに来たのかな

 

そんなことを思ったけど
そんはずがなくて
その車はただ単に通り過ぎていっただけで

 

よく考えたら
いつかこういう日が来るのだろうな
その日までどのくらいあるのだろうな

 

そんなことを考えていたら
僕はどこに向かっているのだろう
いまの目的地 じゃなくて目的

 

それがわからなくなって
ちょっと怖くなったけど
わからないことが当たり前ということがわかって

 

少し安心したけど
その日が来ることは間違いなくて
その日が来るまで何をするかがきっと目的で

 

その目的がみんなわからないから
ただの暇つぶしという人もいるけど
本当に暇をつぶしているだけの人たちもいて

 

スマホ片手になんかしてたり
なんにもしてないけどなんかしてたり
それでも充実している振りしてたり

 

でもそんなこと考えてもしょうがないから
僕は自分のことを考えることにして
僕は何してるのかな

 

そう思ったけど
そう思うことを発見したことに気がついて
なんか急に気が楽になって

 

このまま空を飛べたらいいな
そう思ってアクセルを踏み込んだら
飛べちゃった

 

そうか僕は飛べたのか
知らなかったな
気がつかなかったな

 

そうか
そうなんだ
僕には僕の目的がわかったような気がして

 

嬉しくなって楽しくなって大笑いをしていたら
前からライトをつけた車がやって来て
僕の名前を呼んだんだ

 

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