ぶあつい雲が空に浮いている
何層にも重なって
空のいたるところに存在感を示している雲

雲は輝いている
太陽の光を一身に吸収しているかのよう

雲はただただ漂っているのではない
空と地上との間に存在し
その中には雨を有し
時にはイナズマまで生み出す

黒い雲白い雲
空の空間は雲のものだ

雲は昼間にしか見えない
太陽の輝きを纏うオブジェ
そして僕らは雲のうえに佇むことを想像する
それは天国

雲がなければ空もない
そして地上もない

雲は僕らの未来
優しさ
いつか出会える大切な場所
綿菓子のような雲

いつも僕の上にいて
輝きを吸収して雨粒として絞り出しておくれ

僕は待っている
雲の輝きと
雲の抱擁力を
僕らは待っているから