僕らの血


朝起きて
太陽の日差しを見て
目を閉じたら
目の前が真っ赤だった

子供の頃に教えてもらったこと
手のひらを太陽に
そんな歌もあったっけ
見えたのは僕らの血

僕の目で
僕の体に流れている
僕の血を
見ることができた

僕は僕自身を見ているようで
見えていない
見たこともない
顔も見たことない

あの鏡や写真に写っている
僕の顔は
本当に僕なのだろうか
だって見たことがないのだもの

血だってそうだ
僕の体の外に出たもの
見たことがあるけど
それはすでに僕のものではない

僕の体に流れる血
そして
僕の心に流れる血
それを教えてくれた太陽

目で見るもの見えるもの
目で見えないもの
目を閉じたら見えるもの
目を閉じて見るもの

僕らは表面的なものだけを見て
それを見たと思ってはいけない
見えないもの
それも含めて見えるもの

感じるもの
気づくもの
それができるかできないか
それは僕次第だから