感じてみたい


絵を描いたんだ

ピンクの猿と
ピンクのキリン

おかしいよ
彼女はそう言った

しょうがない
僕にはこう見えるんだ

そう言ったら
彼女は怪訝な顔をして行ってしまった

僕らが見ている世界
僕らが見ている通りの色なのだろうか

本当は違うんじゃないか
僕らの目にフィルターが入っているだけ

真っ白な雲は真っ黄色で
真っ青な空は真っ赤で
あの緑の山々は真っ黒だったり

そんなことはないのだろうか
もしかしたら

あの犬や猫やてんとう虫には
そのように見えているのではないだろうか

僕らは僕らの勝手で理解する
この世界のことも

自分ことも

だから
もう少し感じて見たい

あの色やこの色を綺麗だと思うと同時に
目をつぶって心でも感じて見たい

目に見えないもの
きっとあるはずだから