猫背なのには


君の背中
ピンとして
いつも姿勢が良くて

なんか凛々しくて
堂々としているけど
しなやかで

不思議な佇まい
不思議な空気
不思議な君

それにひきかえ
僕は猫背で
いつも俯いて

自分の足を見ながら
一歩一歩
トボトボと歩いてる

そんな時
いつも背中を叩かれて
ピシッとしなよ

そう言われても
すぐに俯いて
自分の足を見てる

自信がないわけじゃないけど
自信がないのだろう
気がつくと下を向いている

上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
そんな歌があったっけ

僕は涙を流すことがなかった
だからいつも俯いていたのかもしれない
幸せだったからなのかもしれない

背中伸ばしなよ
そう言われて背中を叩かれる時
僕は気づく

空の素晴らしさ
太陽の眩しさ
気づかせてくれたのは彼女

彼女がいる
目を合わせて
すぐに俯く

僕が俯いているのは
自分の足ばかりを見るのは
猫背なのは

君のせい
ピシッとしなよ
また新しい何かに気づく

そんな僕
幸せな僕
幸せな僕ら