ひとつ


朝起きたら

ものすごい風と雨が

窓に打ち付けていて

どうなるのかと思ったけど

だんだん明るくなってきて

雨もやんで

すごい風はまだ強かったけど

温かいほっこりとした風を運んできて

空を見ると

青空が広がってきて

鳥が飛んでいる

さっきまでどこにいたのか

気持ちよさそうに

温かな風にのって身をまかせて

空とひとつになっていた

よく考えたら

あのすごい雨や風も

この晴れ渡った温かい青空も

同じ空で

その空と一つになっている鳥にとっては

当たり前のことで

たいしたたことではないはずで

僕らも一緒だ

辛い時だって

楽しい時だって

僕らは同じところにいる

だから

たいしたことなんてない

僕らはひとつだから

ひとつになって生きているのだから