遭遇

 

会社に行く途中

目の前をハラハラと

一枚の葉っぱが落ちてきた

 

クルクルと

葉っぱは

頼りなさげに落ちてきた

 

上を見ると

大きな木の葉っぱが

僕の頭上に広がっていた

 

落ちてきた葉っぱは

つい数十秒前まで

あの木につながっていた

 

たったいま

疲れ果てて落ちてきた

そんな葉っぱと遭遇した朝だった

 

なぜだか

僕の頭の中には

循環という言葉が思い浮かんで

 

死ぬってこういうことなのかな

そう思ったけど

生きることが先だな

 

そう思って

会社に向かって歩き出した

そんな朝だった