竹林にて

 

僕の住む家の裏には

竹林があって

 

その中を歩いていると

とても清清しい気分に包まれるのだけど

 

左右

上下を見渡してみると

 

僕はたくさんの竹に囲まれていて

彼らから見られていることに気づいた

 

耳を澄ましてみると

カンッという音もするけど

 

実は僕に向かって

なにか話しかけていることに気づいて

 

もう一度耳を澄ましてみると

何かを言っているようだけど

 

何を言っているのかわからなかったけど

寂しい

 

それだけはわかった

だから竹に直接耳を当てて

 

耳を澄まして感じてみると

それはひんやりとしていて

 

僕の心に直接伝わってきて

なぜだか寂しいのは僕のこころであることがわかって

 

僕は竹に癒やされていることがわかって

竹は生きている

 

あたり前のことだけど

そんな事に気づいて

 

その優しさに甘えられる幸せに

なにか思い出して

 

嬉しくなって

泣いてしまった