僕ら

 

昨日

素敵な雲を見た

 

君も見たかい

気づいたかい

 

夕暮れの青空に

ぽっかり浮かぶ雲

 

綿あめを引きちぎったかのように

いくつもの雲が浮かび

 

その姿は

からだの中から輝きに満ちて

 

夕焼けに

赤く赤く染まっていた

 

そんな雲は

やがて夜の帳に覆われて

 

姿を消してしまう

夕闇に溶け込んでしまう

 

あの圧倒的な存在感

一体どこに行ってしまったのだろう

 

何処にも行ってやしない

そこにいいる

 

見えている

気づかないだけ

 

美しさ

美しいもの

 

見えなければわからない

同じものなのに

 

夕焼けのように

誰かに引き立てられないとわからない

 

美しさ

もっと感じよう

 

美しさ

僕らもそうなろう

 

僕らだって

もっと美しくなれるはず

 

いや

僕らは美しい

 

だから

気づきあおう

 

僕らは

美しい