遠くに

雲が見える

 

圧倒的な

存在感

 

津波のように

湧き上がり

 

いつ

僕らを飲み込むのか

 

そんな

 

彼らは

この世を覆い尽くし

 

彼らは

支配する

 

しかし

彼らは知っている

 

彼らは

彼らの存在は

 

か細く

物悲しい

 

彼らは

ものすごい塊のようで

 

なにもない

何もない存在

 

水と空気の間

そんな生き物

 

何もない

何もない存在

 

一緒だ

僕と一緒だ

 

物質か

物質でないか

 

であるならば

僕にもできるのだろうか

 

あの圧倒的な存在感

見るものを畏怖させ

 

そして安心させる

懐の深いあの存在

 

雲のような存在に

僕もなれるのだろうか

 

僕を見て

微笑む人がいる

 

いつかそんな

雲みたいな存在になりたい

 

僕の

願い