夕日の中で

 

汗だくで

歩いていた

 

夕方の

遊歩道

 

走っている人

散歩している人

 

夫婦

親子

 

僕はひとり

歩いていた

 

あたり一面

夕日で輝き

 

すべてが

スポットライトを浴びて

 

嬉しそうに

はしゃいでいて

 

たくさんの虫が

僕の邪魔をするものだから

 

手で払いながら

夕日に向かって歩くけど

 

不快で

とても不快で

 

引き返そうと思ったけど

もう一度夕日を見たら

 

輝いているのは

僕も一緒で

 

たくさんの虫の

邪魔をしているのも僕だったから

 

僕は輝きの中

みんなと一緒に

 

はしゃぐことにして

飛び跳ねていたら

 

夕日に輝く

綿あめの中で溶け出していた

 

そんな僕は

笑っていた