酒に溺れる

 

酒に溺れる

楽しくて

酩酊して

言わなくていいことまで喋って

楽しくて

記憶がなくて

いつの間にか

眠っていて

夜中に吐いて

朝起きて

それに気づいて

頭も痛くて

激しく後悔して

もう飲むもんか

そう思いながら

気持ちの悪いからだを

なんとか動かし

なんとかいつもの自分に戻ろうとするが

戻れない

苦しい

気持ち悪い

頭が痛い

どうにかしてほしい

お願いだ

でも

しょうがない

酒に溺れたのだから

どうせ溺れるなら

本当に溺れてみたい

鬼太郎の親父みたいに

器の中に酒を満たし

裸で浸りながら

あー楽しい

そう言ってみたい

そう言って

酒に溺れてみたい

そう考える僕はバカだな

いつもそう思う

そして

もしかしたら

幸せなのかもしれない

そう思うことにしている