僕の日常

 

僕は床屋が苦手だ

 

体中を縛られ

椅子に固定される

 

身動きできない僕に

体の一部が刃物で切り刻まれる

 

つまらない言葉を浴びせられ

僕の反応を見ている

 

つまらないやつだな

そう思われたくない僕は

 

愛想笑いを返す

そんな拷問の時間

 

僕は逃げ出したくて

眠りについく

 

というか

眠ったふりをする

 

そうか

僕の日常は逃げてばかり

 

そんなことに気づき

夢の中で眠りにつく