3番ホーム
旅に出たいと思ったのだけど
どこに行けばいいのかわからなかった
だから
駅員さんに聞いてみたんだ
僕はどこに行けばいいですか
3番ホームで待っていてください
そう教えてもらったから
大急ぎで向かったのさ
お弁当やお茶も買ってね
冷たいビールも買っちゃった
でもないんだ
どこにも3番ホームがないんだ
僕は駅員さんのところに戻って
どこにもないんです3番ホームが
ハーハー息を切らしながら
そういった
そしたら駅員さんはこういったのさ
この駅には1番と2番のホームしかありません
なんだ騙したのかい
人が悪いな
いいえ違います
3番ホーム、それは自分で探してください
駅員さんはそういうと行ってしまった
僕はしばらく立ち尽くしてたけど
行くことにした
3番ホームを探しに
持っていた缶ビールをあけ
一気に飲み干すと
僕の目にうっすらとホームが見えてきた
よく見るとみんなが待っている
こっちに向かって手を降っている
おーいおーい
まって今すぐ行くから
まってて
急いでいくから
いますぐにいくからね
僕は3番ホームを見つけた
僕は駆け足で走り出した