草餅

 

台風一過

 

道には

折れた木の枝や

道を覆い尽くす葉っぱ

まだ緑色のどんぐり

 

大木が

根本から倒れている

何十年も

ここにいたはず

 

そんな場所に

緑の空気

充満していて

血の香り

 

きっと彼らの

新鮮で

生を終える

緑の香り

 

それは

草餅に似ていて

僕らの

からだに充満する

 

生と死

僕らは生きて

死んでいく

そして続いていく