シャンパンを飲んでいた
泡が
生まれては消え
消えては生まれ
いつまで続くのだろう
そう思い眺めながら
口に含む
その泡は
僕の中に取り込まれ
僕の中で消えていく
その瞬間
僕は得も言われぬ気持ちを抱く
新しく生まれては
消えていく生
そんなことを感じる
それからというもの
僕は
シャンパンに取り憑かれ
いつも
いつも飲んでいる
シャンパンを飲み干すと
僕はシャンパンになり
泡となり
生まれては
消えゆく
僕の人生にふさわしい
琥珀色の液体
生まれては消え
消えては生まれ
僕はシャンパン