灯台

 

掃除機をかけていたら

このゴミは

このホコリは

どこから来たのだろう

 

そんなことが気になって

あれ?

僕はどこから来たのだろう

そんなことも思って

 

不思議だから

旅に出ることにした

土手沿いの道を

下流に向かってドンドン歩く

 

海に着くと

船を出して

大海原を行く

灯台が見えてきた

 

灯台の明かりは

僕を照らすけど

僕を探してくれているわけではなく

灯台そのものだった

 

だから

僕は灯台になることにした

そうすれば

みんなが僕に気づいてくれる

 

そして

僕を探してくれる

僕は灯台

みんなを照らしつづける灯台