クレヨンがあったから

手に取り

絵を描くのでもなく

匂いを嗅いでみた

 

なんか

懐かしい

あの香り

いつの頃だろう

 

幼稚園

小学校

僕の手はクレヨンにまみれ

彩られていたあの日

 

僕のココロは

クレヨン色

そんな色しか

知らなかった

 

巷には

色が溢れかえり

様々な景色

でも何の匂いもしない

 

クレヨンで

この街を塗り直してみようか

きっと

なにかが生まれてくる

 

クレヨン色に彩られた

僕らの街

僕らのココロ

希望の匂い