電話


電話が鳴ってる
鳴り続けている

 

慌てて
受話器に向かう

 

ドキドキする
誰かな

 

誰だろう
どんな話だろう

 

いやな話だったら
どうしよう

 

出るのが
怖い

 

そんなこと思いながら
受話器をとると

 

既に切れていて
あー何だったんだろう

 

大切な用事だった
そうじゃないか

 

そんなこと思ったり
思わなかったり

 

だけど
それは一瞬で

 

一瞬で
普段の生活に戻ってしまう

 

そんな僕は
僕らは

 

バカなのだろうか