2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

水は無色透明で透き通っているそれは水が光を求め輝きを求め常に誰かを受け止めてるからその誰か透き通った先にあるものは水に引き立てられ青くて緑色に輝いて清々としているそんな水が僕らや自然を構成しているそんな存在でも水は本当はこう思っている僕ら…

港に着くと雪が降り出して寒くてでも青い空が少しだけ見えていて分厚い雲の隅間から陽が差し込み海を照らし出すとともに白い波と白い雪とが交じり合っていた雪はだんだん強くなり風もだんだん強くなり寒さも身にしみてきてこれからどうしようと思ってたら湿…

彼方へ

船が出るどこか彼方にテープが投げ込まれるそれをつかみ彼女はこういう行っちまえもう帰ってくんなろくでなしそして彼女はこうもいうバイバイだけど声には出さずただ涙を流す船に乗った輩は言うあばよそんな彼女と彼は幸せで永遠で二度と会うことはないけど…

地下鉄の駅を降り地上に向かって階段を上ると寒い空気がだんだん密度を増していき外に出るとしんと静まり返っているけどなんだかざわついていてよく見ると街灯にいくつもの光がきらめいて雪が降っていることに気づいてその中でも幾多の車が通り過ぎ幾人もの…

満月

昨日は満月でせっかくだから空を見上げたらものすごいスピードで月が流れていったと思ったら月を覆っていた黒いグレーな透き通ったような雲がものすごい勢いで流れていた僕は月がどこかに逃げようというかどこかに行こうとしているようでびっくりしたけど月…

カーテン

カーテンを開くといつもの風景いつもの街並みいつもの日常がそこにあり僕は安心するとともに焦るカーテンを開くと何かが変わっているのではないかいつもそう思うけどそんなことはなくて残念に思いながらも僕はほっとしてうつむくカーテンを開くときなぜだか…

ワイン

ワイン白と赤ロゼもあるどちらが好みワイングラスバカみたいに大きいたっぷりの空気をなじませ注ぎ込むワインは僕らのこころにわずかながらの火を灯すそのわずかながらの火はやがて僕らを焼き尽くすワインは僕らのこころを焼き尽くし再生するだから僕らは毎…

海を見ていると自分が大きくなったような小さくなったような変な気持ちになりただただ圧倒され怖くなる海は人を食べる人の気持ちを食べるそれが魚を生かし海藻を生かし塩を生かし僕らの大地を生かす海は大きくて小さくて白くて青くてしょっぱくて強くて弱く…

霧の中

道を歩いているとあたり一面が霧に覆われ自分がどこに向かって歩いているのかだけでなく自分がどこにいるのかここはどこなのかさえわからなくなったというかわからないことがわかった手を前に差し出すと霧の中に消えてしまいこのまま僕自身も消えてしまうの…

しあわせ

しあわせ素敵な言葉たったの4文字こんな言葉に僕はなりないその姿を見た瞬間誰しも安心して幸せな気持ちになるそんな言葉しあわせしあわせなんでだろうたったの4文字こんな言葉に僕は負けてしまうそれどころか誰もかないやしない優しいようで力強く揺るぎな…

やれる

僕は意気地なしで甘ったれでいつも誰かの陰で自分を正当化してきた僕はずる賢くて要領が良くて人の揚げ足をとっては自分を正当化してきた僕は自分をごまかしてあいつが言うことに頷いて笑いながら自分を正当化してきたでも今気づいたそんな自分が自分ではな…

夢を見た

夢を見たそれはそれは楽しい夢を僕の愛する人たちがみんないた僕を心配して僕を愛してくれてあれを食べろとか車で送って行くからとか僕のことを僕の心を抱きしめてくれた僕は愛されてきたことに気づいたそして今でも愛されていることに気づいただから僕は僕…

灯台

灯台を見ると心が落ち着く灯台を見ると安心する灯台は道標僕らに進む道を教えてくれるあの強烈な光太陽以外にこんな強い光を放つものはないその光が僕らに勇気や希望を与える灯台の光は太陽だ灯台を見ると僕はなんだってできそうに思うどこに行ってもどこで…

続く

煙突から煙が立ち上るとあの家にも生きている人がいることに気づく 寒さを感じ暖炉に火を灯し暖かなまどろみを求めて そんな家族がこの地球上にたくさんの人々が暮らして居る ふと気づくと自分の家には煙突などなく当然暖炉などもない 寒さは感じるがまどろ…

幸せ

穏やかな陽の光の中暖かなコーヒを飲んでいると幸せと思うと同時に幸せってなんだとも思うこうしているのが幸せならずっとこうしていればいいでもそれは多分幸せではない僕らは数多くの幸せに囲まれているそして同時に数多くの不幸せにも囲まれている不幸せ…

悔しい

悔しいもっとできなかったのかもっと考えられなかったのか結果が全て結果が出なければ寝ていたのと一緒悔しい僕は満足していた成功すると思っていた運が悪かったわけじゃない行いが悪かったわけでもないすべては必然後悔ばかりしていてもしょうがないだけど…

火を見ると落ち着くのはなぜだろう火が炎となりその炎はその場の空気を一瞬で変える空気が揺らめき空間が歪み時が泡立つ燃え盛る炎の奥に冷静な君がいる揺らめく炎その熱とは無縁のように冷たい青白い光を放つ君赤く燃えさかる炎とのアンバランス動と静いや…

ピンクの象

僕の頭の中にピンクの象がいるこの象は時々勢いよく水を吹き出すそれだけではなくどしん どしんと大きな地鳴りのような響きをあげて僕の心を揺さぶるピンクの象はピンクの体を持つだけではなくピンクの息をはくそして吹き出すその水はなぜかピンク色に染まる…

僕は

僕は僕であって僕ではなくて僕は僕になれるよう願い続け僕は僕であることを望んだ君は君なんだけど君はいなくて君に捨てられた僕は君が欲しくて君の声が君だと思い耳を澄ました僕たちは一体誰なのか僕たちは一体どこから来てどこに行くのかどこへ行こうとし…

秘密

僕には秘密がある誰にも言えない言わないこと僕だけの秘密大切にしまっている僕だけの宝物人はみな秘密を持っている彼女もそう誰にも言えないことがある僕らは秘密を大切に育て時々宝箱のふたを開けてそっと取り出すちょっとだけ告白してそのまま事実になる…

白い月あかり

白い月あかりのもと僕らは踊り続ける月が君を白く輝かせるそして僕らを青白く神秘的な光で包み込む僕らはひとつになり白く染まった僕と君この瞬間僕らは永遠の時につつまれるさあ踊ろう月光のスポットライト今夜は僕らだけのものだ貸切のステージ月夜のステ…

誕生日

今日は僕の誕生日会社の帰りにチキンを買いちょっと贅沢なディナー寂しくなんかない一人きりのディナーだけどちょっとだけ思う隣に君がいてくれてたらと君が抱きしめてくれたらと暖かな君の胸で僕は眠りたいから今日は僕の誕生日祝杯をあげよう抱きしめてお…

ウソ

ウソをつくのはいけないウソをついてはいけない正直でなければいけないそれでも僕らはなぜウソをつくのだろうごまかしてまやかして人に媚びてそして自分を偽ってだけど正直なウソもあるウソか本当かわからない本当のことだと信じたいそんな時もあるウソをつ…

僕らの力

ドライブ 雨が雪に変わり幾千もの綿が空から舞い降りるようで窓ガラスに降ってくるその様は神秘的で僕の車は綿に飲み込まれ宙に浮いて雲の一部となるようで怖かった ドライブ 道路脇の木々が赤や黄色に変色し一般には紅葉と呼ばれるその様はとてもとても美し…

天国

今日、天国を見たというのはウソだけど僕は天国かと思って君を探していた飛行機に乗ると雲の中を超えてまるで綿菓子のような雲が一面に広がるそんな光景があったその綿菓子には陽の光が差し込まれこの世のものとは思えないような信じられない光景が遠く遠く…

なんで

なんで君はいないのかなんで僕は一人なのかなんでこうなったのかなんで僕は平気なのかなぜ僕は生きているのなんではしゃいでるの電話で話すこともなくスマホでゲームばかりみなで仮装なんかしてそんなにみんな暇なのそんなに一人は嫌なの皆一人になるのが怖…

ヒーロー

ヒーロー僕はヒーローになりたかった どんなヒーローでもいいみんなに喝采をあびるスーパースター いつも思ってたいつかなれると思ってた いつからだろう僕には無縁の世界だとわかったのは でも僕は勘違いしていたヒーローが何か知らなかった 僕の思っていた…

きれいだ

きれいだとてもきれい 夕刻の光り輝く街 きれいだとてもきれい 青く緑かがやく湖 きれいだとてもきれい 銀色にひかり輝く雪の結晶 きれいだとてもきれい 真っ白な君のからだ何色に輝いているのかわからない きれいだとてもきれい 君の目君の濡れた唇そして君…

美しい彼女

泳いでいるその姿は美しい魚のように水をきりさきイルカのように水をはじき太陽の光を全身に浴びながらきらめきを放ち泳いでいる美しい彼女泳ぎつづける彼女は彼女のからだはそのうち水に溶け出し水と一体となりうねりとなって白い水しぶきとなって波となっ…

雪が降ると

雪が降ると綺麗だな寒いなそう思うのと同時に死を意識する雪が降ると景色が変わる空気が変わるそして世界が変わる雪が降ると僕らは別の世界の住民となる気がつかないけど切り替わる暖を求めて自然に立ち向かい暖を求めて人に接する僕らはその中で人のぬくも…