2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一枚の絵

絵を描こうと思って 筆をとったけど 何を描けばいいのか まるで思い浮かばなくて 丸や三角や 四角や二重丸 木や森や 家や太陽や 川やメダカや 月やお星様を描いていたら なぜだか 僕の世界が現れて あーそうだったのか 僕の世界はこんなだったのか そう思っ…

たくましさ

救急車で運ばれたんだ お腹が痛くて 気持ち悪くて もうどうしようもなかったんだ 救急員の人たちは 優しくて 強くて 頼もしくて 僕を病院に運んでくれて 僕を介抱してくれて 病院の医者たちに治療させてくれた 僕はしばらくして良くなった 救急員の人たちは …

ご馳走

なまこって 誰が食べようと思ったんだろう 食べ物に見えやしない 毒キノコ 食べられるもの食べられないもの 見ただけじゃわかりやしない ウニ キモチワルイ だけどクリーミーでとっても美味しい パクチー 何なのこの味この匂い 意味不明 うなぎ 蒲焼だって …

イチゴちゃん

イチゴちゃん 不思議な食べ物 なぜこんな形をしているの 種がいっぱいついているし あまくて すっぱくて 練乳で 潰して牛乳で ジャムにして ミキサーにかけて いやいや そのままパクリ イチゴ味のアイスだって 飴玉だってある ぜんぶ美味しい イチゴちゃんは…

名もなき場所

僕はね 行くことにしたよ 宇宙船に乗って 遥か彼方 イスカンダルより遠いところ 名前は知らない なぜ行くかって それは知りたいから 僕が誰かを知りたいから そこに行けばわかるらしい 誰に聞いたわけでもない 僕は知っているんだ それを知って何になるのか…

土曜日の朝

酒場で酒を飲んでいたら だんだん楽しくなってきて 饒舌になって 笑えるようになって 大胆になって 色んな話をしたくなって 眠くなって 寝てしまったら いつのまにか朝になっていて 僕は銀行のシャッターの前で寝ていて なんてことはなくて 暖かな真っ白な布…

変わってしまった

忘れてしまっていた あんなに楽しかったこと 嬉しかったこと 忘れてしまっていた あんなに悔しかったこと 情けなかったこと 忘れてしまっていた あんなに寂しかったこと 悲しかったこと 忘れてしまっていた 忘れる前の僕のこと 僕という人間のこと 忘れてし…

変わってしまった

この街は 変わってしまった ここに住む人たちも 変わってしまった みな老いぼれて 疲れ果てていて どこにいくこともできず ただ陽のあたる場所を探して 一日中じっとしているだけ その目は何も見ていない その街で変わらないものもある 僕だ そう思っている…

美しい世界

恐竜ってさ なんで恐竜っていうのかな 恐ろしい竜 だれも竜なんて見たことないくせに それに恐竜 誰も見たことも会ったこともないはず それなのに みんなが知っている どうしてだろう なんでだろう 恐竜ははるか昔に絶滅したらしい 本当にいたのかな だって…

そらまめくん

そらまめくんのベッド そんな絵本があったっけ そらまめくんのベッドは ふかふかしていて 見るからにやわかそうで キレイで 清潔そうで 幸せの香りがしていそうで 僕も寝てみたかったから そら豆を買ってきて 聞いてみた そのベッド 僕にも貸してくれません…

いつまでも変わらぬ愛

いつまでも変わらぬ愛 そんな物があるのだろうか きっとあるのだろう 僕の知らないところに いつまでも変わらぬ僕 そう信じている人がいる 信じることは自由だから しょうがない 僕は変わる だって大人だから 愛だって 恋だって 変わる だって大人だから で…

夢の途中

冬眠するクマやリス 不思議な生き物 そんなによく眠れるよね どんな夢を見ているのだろう 起きている時間より 夢を見ている時間のほうが長いんじゃないの だったら彼らの人生は 夢の中だ 夢の途中 そんな歌があっったっけ 起きていても眠っていても 夢の途中…

僕のいくみち

僕のいくみちは果てしなく遠い そんな歌があったっけ 果てしなくって どのくらい遠いのだろう そんなに遠いと 疲れちゃう もしかしたら 途中でくじけちゃうかもしれない だって 歯を食いしばらないといけない 果てしない道 そういうじゃないか 僕のいくみち…

探しものはなんですか

キリンの首って なぜにあんなに長いのだろう 木の高いところにある葉っぱ 食べられるように らしいけど 僕は知っている キリンには 見たいものがあった 高いところから 四方八方を キリンは 何かを探していた その捜し物のために あんなに長い首を持つように…

生きる

泳ぐことができる動物がいる 犬や猫も少しは泳げる 僕が知りたいのは どこで泳ぎを習ったの? クロールや平泳ぎ バタフライに背泳ぎ できるのは犬かきだけ? 違うよ知らないだけ よく考えたら 食べることや眠ること 誰にも習っていない 生きることも習ってい…

笑えるように

ガムを噛んでいた あまくて クールで ペンギンの絵 くちゃくちゃ くちゃくちゃ 風船は できない このガムは 南極の味がするという わけなくて おいしくてスッキリする ペパーミント 涼しげで 顔の筋肉が和らいで 笑いやすくなる そうか ガムを噛むのは いつ…

ぼくらが旅に出る理由

旅行に行ったんだ あれを見たい これも見たい あれも見なきゃ これも見なきゃ 見ないと損 行かないと損 あれ? 僕は何をしに旅行に行ったのだろう 僕は何をしているのだろう 僕は何をしたいのだろう 僕の人生 あれもしたい これもしたい あれもしなきゃ これ…

ツッパリHischoolロックンロール

ツッパルことが男のたったた一つの勲章 そんな歌があったっけ ツッパルってなんだ 「自分の意見を曲げずに強く言い張る」 辞書にこう書いてある 自分の意見に自信があってそれを押し通す 男だね 他の辞書にはこうも書いてある 「虚勢を張る」 自分の考えもな…

ライオン

ライオンやトラに憧れて ペンギンやコアラに癒やされて 犬や猫と友だちになって 牛や馬に乗ったり食べたり 人を殴ったり蹴飛ばしたり ずいぶん乱暴だよね 残酷だよね 自分勝手だよね あれっ 今ごろ気がついたの 知らなかたんだ だから騙されるんだよ 馬鹿だ…

綿あめ

綿あめ 世紀の大発見 一体誰が 考えたのだろう こういう発見 ノーベル賞にふさわしい 僕は 綿あめを発見しました 人々を幸せにしました 甘くて不思議な綿あめです みんな見る目がないな それとも気がついていないのかな こんなに甘くて 柔らかくて 口に含む…

僕ら

カエルノコハカエル いうけどさ 人間だったらどうなの ヒトノコハヒトノコ そりゃそうだけど 意味が違う アイツモヒトノコ トンビガタカヲウム なんてこともいうけど 僕たちは子孫を残す それが使命 ただ唯一の使命 他にはなにもない それだけ タダソレダケ…

幸せだ

温泉に入って ああ~ そんな声を出してみる 幸せだな 湯気の中 目を閉じてみる ふうう~ はああ~ からだがお湯の中で浮き上がり このまま溶けてしまいそう カラン そんな音が響き渡る いい音だな 最高の音響だ じゃあ 歌ってみるか せいの ババンババンバン…

ミツバチ

ミツバチが 花粉団子を作っている 美味しそうだな ひとつ分けてもらえないか 変なこと言うな 君は人間だろ ミツバチは 怪訝な顔して僕に言う だって美味しそうなんだもの どんな味がするのか知りたいんだ ミツバチは大きな花粉団子を 僕に投げてよこした ブ…

カナリヤ

オレンジ色のカナリヤ 最近は見かけないね 昔は家にもいたんだ 名前は覚えていないけど オレンジ色のカナリヤは なぜオレンジ色なのだろう カナリヤって 本当は何色なのだろう とても綺麗なその鳥は 空を飛んだこともなくて いつも鳥かごの中 カナリヤはなん…

お月さま

お餅を食べていて思った 誰がこんな食べ物考えたのだろう 焼いたり煮たり お醤油つけたりきな粉をまぶしたり のりで巻いたり あんこをつけたり ビヨーンと伸ばして食べてみる お行儀が悪い そんなこと言われたりして 慌てて飲み込みつまらせ焦ったり 紅白の…

ある晴れた昼下がり こんな歌詞で始まる歌があった スーパーに言ったら たくさんの肉が売っている 牛や 豚や 鳥や 羊や 馬もある 僕らは どれが美味しい 安い 等級は 産地は 性別は なんて勝手なこと言っては 彼らの一生を食べている それが悪いこと なんて…

大人

僕らは大人になったけど なってしまったけど 本当にそうなのだろうか 大人と子供の違いって なんなのだろうか みな知っているのだろうか 誰か 教えてくれないか ぼくにはわからないんだ だって言うだろ 子供の純真なこころ だとしたら 純真でないのが大人で …

気がついたら空を見ていた 見たこともないくらい青い空は 初めて見る景色のようで 白い雲が流れていくさまは とてもとても感動的で すごいな すごいところに僕はいるんだな そう思ったらなぜだろう 涙がでてきて おかしいな恥ずかしいな そう思って 涙を拭お…

居場所

なんでだろう いつも考えていた どうしてだろう なんで 僕はここにいいるのだろう 僕はここにいいるからここにいいる ずっとそう思ってきた 僕はここにいるべき人間だからここにいいる だけど わからなくなっていた 嘘をついていた 誤魔化していた 何のため…

楽しそうに嬉しそうに

飲んでいた 楽しそうに 嬉しそうに ただひたすら 飲み続けていた 僕には それしかできなかった それが 僕にとって 最高の 時間だった だから 僕は飲み続けた 飲み続けるために生きていた それで いいじゃないか それで いいんだ