きみは魚
僕の大好きな魚
観賞魚として毎日見ていたい魚
青やピンクの派手な衣装をまとって みんなを引きつける
優雅に泳ぎ 僕らを勇気づける君
それともきみは とてもおいしい魚
綺麗な白身 躍動的な赤身
僕らの体を内側からつくりあげる君
僕は君を釣り上げる
手づかみかもしれない
きみは僕においしく食べられるために生れてきた
そして僕はそのために生れてきた
きみは逃げていく
僕につかまらないように 僕をあざ笑うかのように
僕は君をつかまえようと一生懸命
君をつかまえた時
僕ときみは宇宙になる 最初から決まっていたこと
きみは魚
僕の大好きな魚
そして僕の魚