きみは泣きながら 僕を責める

 

きみは泣きながら怒る
僕のことを怒る
責める 問いただす そして嘆く
 
そんなに怒らないでよ
たかが転んだだけじゃないか
これからは もっと注意するから
 
そんなに泣かないでよ
死ぬわけじゃないんだから
こんな怪我すぐに治るんだから
 
彼女は泣きながら僕に言う
どうしてって
 
どうしてもっと気をつけないの
どうしてなの
どうして私をおいていってしまうの
 
どうしてって そんな
僕はちょっと転んだだけだよ
死んだわけでもあるまいし
 
そう 死んでなんかいないよ
僕はここにいるんだから
僕はここにいるよ
 
ねえ そうだよね
僕はここにいるよね
 
ねえ 返事をしてよ
僕はここにいるよね