やあ
こんにちは
元気かい
僕は元気だよ
なんとかやってる
そちらはどうだい
変わりないかい
じゃあね
またね
ほっとする
またなんてない
だって
僕は一人だから
一人が怖くて
一人が好きだから
一人でいるのは辛いけど
一人でいるのに慣れてしまうと
一人でいるのは心地よい
やあ
また会ったね
どうだい
今度飲みにでも行こうか
そうか
そうだよね
行くわけないよね
僕なんかと
一緒にいてもおもしろくないもんね
ただの知り合い
仕事上の付き合い
そうなんだ
だから
僕は一人が心地よい
一人でいれる自分になった
食事だって一人でできる
何も怖いことなんてない
いいだろ
楽しいよ
快適だよ
だって自分のことだけ考えていればいいのだから
やあ
なんか元気ないね
どうしたんだい
どうした
なんで泣くの
ほら
ハンカチ
涙を拭きなよ
でも
僕には君の悩みに応えられる度量はない
ごめんね
いったいどうしたっていうんだ
この娘のこと
なんとかしてあげたいと思う
僕は自分以上に人を愛せない
ずっとそ思ってきたじゃないか
それなのに
この娘のために何かしてあげたい
そんな自分がいた
僕らしくない
僕らしくないじゃないか
やあ
落ち着いたかい
食事でも行こうか
いつもは一人で行く
とびきり美味しい店があるんだ
きっと元気が出るに違いない
だから
だから泣かないで
笑ってよ
そう
そうだよ
笑う角には福来る
そういう決まりさ
さあ行こう
美味しい食事でもして
楽しいことはいっぱいあるさ
さあ
行くよ
一緒に