ひどい一日


ひどい一日だった
何もかもうまくいかず
やけのやんぱち
そんなふうに思ってしまうくらい
よくないことばかり
ついてないな
これからどうしたらいいんだろう
という思いとともに
悔しいな
寂しいな
辛いな
そんな思いも相まって
なんでこうなってしまったんだろう
過去を振り返り
というか後悔ばかりしてしまい
心を曇天が支配していくような感じ
僕自身が僕をを追い詰めている
そんなふうにも思ったけど
どうしようもなくて
このままの状態が辛いから
寝ることにしたけど
寝ても忘れられなくて
ずっと思い続ける自分がいて
やっぱり朝起きたら真っ先に思い出して
布団から起き上がれなくて
いつまでもいつまでも寝ていたかったけど
そんなこともできなくて
空は晴れているのに
僕の心は一片の日差しも差し込まなくて
どうしたらいいんだろう
そう思ったけど起きるしかなくて
もうどうしようもないから
僕はノートとペンを持って
どうしたらいいか考えることにした

何が原因でこうなったのか
僕はどうすべきだったのか
人のせいにするのではなく
まずは僕
僕自身がどうすべきであったのか
そしてなぜこうなったのか
これからどうしていくべきなのか
僕は何をすべきなのか

僕は書いた

そうしたら
気がついた
なあんだ
悪いのは僕で
僕でしかなくて
あの日テレビで見た占いのせいでもなく
大嫌いなあいつのせいでもなく
僕だけに悪いことが起きているのでもなく
すべて僕
僕自身のせいで起きていることだということが
わかった

わかったから
僕はわかったから
しょうがない
もう後悔はやめよう
反省だけしよう
そう思って
散歩に出かけたら
なんか心の曇天が少しだけ晴れるような気がして
気持ちいいな
そう思ったけど
あの
悔しさや
寂しさや
辛さは
忘れることがなくて
それはそうだよな
僕の気持ちだもんな
忘れるわけないよな
そう思える僕がいて
僕はその気持ちと一緒に
生きていくしかなくて
生きていくことを決意して
決意というほど大袈裟じゃないけど
これから何をするかだ
そう思い
空を見上げたら
今まで見たことのないような
雲が
悠々と広がっていて
その隙間から
青い空がどこまでもどこまでも広がっていて
僕は
なぜだか恥ずかしくなって
走り出した