彼女の声


彼女は透き通るような声で歌う
あたり一面の空気をシンとさせ
その空気を震えさせるようにして僕らの耳に届ける

その声は神々しい
彼女は女神かもしれない
それとも天使なのか

そう思わせる彼女の声は
僕らに感動とロマンを与える
分け隔てなくみんなに与える

そんな彼女が僕に声をかけてくれたなら
そんなことを想像して
僕はいてもたってもいられなくなる

彼女が僕に声をかけた瞬間
彼女の声は僕だけのものになる
僕だけの彼女の声になる

もし僕と彼女が恋に落ちたなら
僕だけしか知らない彼女の声
見つけてみたい

僕だけが知ってる
僕だけの彼女の声
僕らだけの秘密

でもそんなことはなくて
でもそんなことを夢見て
彼女を見つめる僕がいる

いいじゃない
それが恋というものだから
声から始まる恋がある

彼女の歌声
今日も聴きながら
僕だけの声を待つ