祈り


お墓に花を供えて
バシャバシャと
墓石に水をかけると
なんか清々しい気持ちになる

あの人のためにしているのに
自分のためにしているようで
祈るとは
こういうことなのだと理解した

手を合わせて何を思うか
あの人のこと
そして自分のこと
自分たちのこと

そう考えることを
そう考える時間を
与えてくれることに
気がついた

供えた花に
ミツバチが飛んで来て
蜜を吸っていた
ああなんかいいことしたな

そんなことを感じて
考えて
あたり一面に
バシャバシャと水をかけて息を吐いた