目をつぶってしばらく経つと
そこには橋があった
吊橋のような外観だけど揺れることのないしっかりした橋だった

橋を渡るとそこにはいつもの生活があって
会いたかったあの人もいて
いつも通りの他愛のない日常があった

しばらく経つと僕は仕事をしていて
いつものように人に気を使いながら
人にどう思われるのかばっかり考えていた

いつのまにかあの人が隣にいて
僕は夕ご飯を食べていた
あの人は味噌汁をよそってくれた

僕は雨の中を走っていて
追いつかれないようにそれだけを考えて
逃げ続けていた

家の中に逃げ込んで
なぜだかみんなでテレビを見ていて
僕は何事もなかったかのように笑っていた

こんな夢を見た