僕はたい焼き


毎日毎日僕らは鉄板の
上で焼かれていやんなっちゃうよ

こんな詩
よく書けたよな

たい焼きを見て
どうしてこう思ったんだろう

もちろんたい焼きのことなんかじゃない
僕ら

僕らの毎日
日常

海に逃げ込んで
最後は釣り人に食べられちゃうお話

たい焼きは
幸せだったのだろうか

それでも僕はたい焼きさ
少し焦げあるたい焼きさ

毎日毎日僕らは
いやんなっちゃうよ

さて
僕はどうする

どんな人生を送る
僕も所詮たい焼きなのかもしれない

海で泳ぐことなんてできないのかもしれない
でも

そう思うことと
やってみることとは違う

たい焼きは
自分がたい焼きだとわかっていたけど

たい焼きではできない自分
そんな自分になれた

すごいじゃないか
素晴らしいじゃないか

挑戦
自分を超えたんだ

そんなたい焼きに
敬意を表して

大きな声で歌おうじゃないか
そして

僕らも
やってみようじゃないか

毎日毎日僕らは鉄板の
上で焼かれていやんなっちゃうよ