砂時計

 

砂時計の

砂はピンク色だった

 

サラサラと

下に落ちてはひっくり返し

 

サラサラと

再び時を刻む

 

誰が考えたのだろう

どうして時を図ろうとしたのだろう

 

歯磨きをする時間

料理を煮込む時間

湯船に浸かる時間

問題を解く時間

腕立て伏せをする時間

 

よく見ると

砂の真ん中がへこみ

 

そこから

砂が滑り落ちていく

 

この中に飲み込まれたら

どんな気持ちだろう

 

足が腕が

からだが

 

飲み込まれる

そして再び現れる

 

僕の毎日

同じかも

 

同じ時の中

飲み込まれては現れて

 

その繰り返し

たまには抗ってみないかい

 

同じ時は変わらなくても

自分は変わることができるから

 

僕らは

砂時計の砂ではないのだから