僕らは何色

 

不思議なもんだ

 

同じ一対のもみじなのに

赤や黄色に色づいて

美しさを感じる僕等がいる

 

あっちの木を見てご覧

 

ついこないだまで新緑で

いまはパサパサはらはら枯れ落ちて

僕らの道を色づけてる

 

エボニー・アンド・アイボリー

 

そんな歌があったっけ

ピアノの鍵盤 僕らの肌

すべてのものには色がある

 

男と女は何色か

 

僕には見えない色がある

僕には知らない色がある

人には言えない色がある

 

あの空の青はなぜ青い

 

空の相手は誰なのか

僕らが知らないだけなのか

夕焼け色になぜ染まる

 

不思議なもんだ

 

僕らは色に囲まれて

ああ美しいと言うけれど

ほんとの美しさには気づいてない

 

僕らは一人じゃない

 

僕は何色

君は何色

僕らは美しくなりたい

 

僕らの色が見えるかい

 

僕は僕の色になる

君は君の色でいて

僕らは僕らの色になりたいよ

 

あの紅葉のように

あのピアノの鍵盤のように

あの空のように